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日本の現在の電力事情

公開日:2016.05.13
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日本の現在の電力事情
日本では電力自由化が始まりますが、そもそも日本の発電方法や電力産業の構造など電力事情はどうなっているのでしょうか。また発電した後の流れである「送電」と「配電」の違いや、仕組みはどのようになっているのでしょうか。

 

毎日の生活に欠かせない電気はどこで作られ、どのようにして、私たちの元に送られてくるのでしょうか。また年々増え続ける日本における1人当たりの電力消費量は、主要先進国の中でも高い水準にあります。
限りある資源を有効に使うため、電力の自由化の果たす役割は大きいものがあるでしょう。
発電所の発電方式には、火力、原子力、水力など様々な方法があります。
日本では、これまで火力発電が中心でしたが、豊富に採れ安い石油や石炭が一般的になり、1955年頃から火力発電の発電量が、水力発電を超えました。
1970年のオイルショック以降、代替えエネルギーの電源の開発が進み、現在は、原子力,LNG(液化天然ガス)、石油、石炭水力をバランスよくミックスさせた「電源のベストミクス」が主流となっています。
つまり現在使われているのは、火力、水力、原子力を柱として電力が供給されていると言うことです。

 

日本の電力産業構造

 

歴史的な経緯を踏まえて、現在は、民間事業者である9電力(10電力)体制を取ってきました。
これはそれぞれの供給エリアにおいて、独占的に事業を営む一方で、供給義務を負う発送配電一貫体制です。
解りやすく例を挙げれば、東京に住んでいる人は電力会社と言えば東京電力であり、関西に住んでいる人は関西電力、東北に住んでいる人は東北電力から供給を受けると言う図式になっています。
この電力システム体制は、日本独特なもので、世界的に一般的ではありません。

 

電力の世界の「送電」と「配電」

 

電力の世界で使われている言葉に「送電」と「配電」があり、その言葉を明確に区別して使っています。
送電は、発電と配電の間の部分を言います。
つまり発電所を出てから、末端の配電所までの間の事です。この配電所から先が「配電」です
配電された電力は顧客の必要に応じて、高い電圧や低い電圧に変圧されて送り届けられると言うことです。
この発電、送電、配電の3区分は、電力事業の自由化を語るときに重要なことです。
東日本大震災福島第1原発事故により、東京電力管内の電力不足が問題になった時に、東京の周波数が違うため、西日本からの電力融通ができなくなった問題がありました。
周知のように、発電所からの送電には、交流が使われており、その周波数は、東京50Hz,西日本では60Hzで、この、間に周波数変換装置をかませて、周波数を合わせて送電しました。
このことから日本はなぜ西日本と東日本とでは、周波数が違うのかという議論が起きたことは記憶に新しいことです。

 

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