ガス自由化

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ドイツのガス自由化でガス料金が安くなったのか

公開日:2016.11.16
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ドイツのガス自由化でガス料金が安くなったのか
2017年から始まるガス自由化は既に海外では導入されています。 ドイツでは20年ほど前にガス自由化が始まり多くの企業が新規参入しましたが、 結果的に4社の寡占状態となりガス料金は高いまま維持されているという結果になっています。 日本も同様のことが起こらないとも限らず、それを防ぐためには興味関心を持つことが重要です。

 

2016年4月に電力自由化が始まり、好みの電力会社から電気を供給してもらうことが出来るようになりました。
電力自由化に伴いガス自由化も2017年から開始することになり、今まで独占状態だった都市ガスでも小売り事業が始まり、プロパンガスを使っていない人でも選択の幅が広がるようになります。
しかし、電力自由化が始まっても日本全体でその流れに乗って会社を変えたという人は少なく、思うように進んでいないのが実情です。
これはわざわざ乗り換える必要性やメリットを感じていない人が多いからで、ガスを自由化しても同様のことが言える可能性が高いです。
先にこうした自由化を始めている国は問題なく導入されているのでしょうか。

 

ドイツのガス自由化は

 

日本よりも20年ほど前にガス自由化を始めているドイツを例にすると、最初は多くの会社が参入して選択肢の幅は非常に広いものでした。
始めたばかりの頃はこれからの価格競争を予測し、ガス料金が70%程度までに値下がりしています。
しかし、今はどうなのかと言うと、この自由化を導入する前よりも1.5倍もガス料金は高くなっています。
何故逆に高くなってしまったのかと言うと、開始直後は多くの子会社が新規参入をしてガスを取り扱うようになったのですが、その後子会社は大手のガス会社に吸収合併されたり抵抗にあって倒産をしたりと統廃合を繰り返すようになり、結果的に4つの会社の寡占状態に落ち着きました。
そしてドイツではエネルギーは地元の企業から買うという意識が根付いていますので、自由化を行っても安い会社を選ぶのではなく高くても地域密着型の会社を選ぶことが多く結局高い状態で維持してしまったのです。
地域密着型の会社はドイツの国民から見ればブランドのようなものですから、高くても価値はあると判断されています。

 

日本もドイツと同じ道を歩く可能性はないとはいえない

 

日本の場合は自分の家のエネルギーは地域で買うという意識がないので、ブランドを重視して高いところを選び、結果的に単価が高い状態で落ち着いてしまうということはないでしょうが統廃合を繰り返すことは十分にあります。
中小企業を大企業が取り込もうとして、それを阻止するだけの体力はありませんし、吸収されてしまった時に安いプランを維持出来るかと言えば必ずしも出来るとは言い切れません。
安いのは最初だけで、十年ほど経ってみたらかえって料金が高くなった、という結果に落ち着く可能性もないとは言えないのです。
しかし、だからと言って今のままで良いと乗り換えをしないのも値上げをされてしまえば結果的には同じことになるかもしれません。
自由化されたからと全てをガス会社に委ねるのではなく、ドイツと同じ結果を辿らないように厳しく消費者は動きを見て評価する必要があります。
自由化まではまだ時間がありますが、既に先に向けて動き出しています。
しっかりと今後の動きを注目して、費用が上がってしまったという展開にならないように興味関心を持つようにしましょう。

 

ドイツのガス自由化でガス料金が