電力自由化とは

電力自由化とは

電気の「見える化」ってなんだろう?

公開日:2016.08.11
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電気の「見える化」ってなんだろう?
最近ニュース等で「見える化」という言葉をよく耳にします。 電力自由化関連で忘れてはならないのが、HEMSやスマートメーターを用いた「電気の見える化」で、家の電気の使用状況を把握するための装置です。 「電気の見える化」によって、どんなことが可能になるのでしょうか。

 

電力自由化は、さまざまな変化を私たちにもたらしますが、今後普及が進むと見込まれているのが、HEMSやスマートメーターを使った「電気の見える化」です。家中の電力使用・供給に関するデータをすべて蓄積して一括管理し、より効率的で節電効果のある電力使用ができるようになります。電気のことならなんでもわかっていて、必要ならばすぐに調べたり比べたりできるシステムです。例えば、リビングは何曜日に一番電気を使うのか、先月の電気代が急に増えたのはどこの使用量の影響か、といった問いかけにも答えてくれます。
HEMS(Home Energy Management System)は家庭のエネルギーデーターをすべて把握し管理・制御する司令塔です。また、スマートメーターは最新型の電気使用量検針器で、データ通信による使用量把握のほかに、各家庭のHEMSと連携して効率の良い電力利用を担います。

 

HEMSにできる二つのこと「見える化」と「自動制御」

 

現在、普及率がそれほど高くないHEMSですが、国は2030年までに全家庭導入を目指しています。重要な役割は二つあり、エネルギーの供給・使用等の「見える化」と電気機器などの自動制御です。
現在想定されている最新型の住宅では、HEMSに家電製品のほかに、蓄電池や太陽光発電機、給湯機、電気自動車などが接続します。家庭ごとの電気利用パターンなども取り込んだ上で最も効率的な電気の利用・運用をHEMSで自動制御していきます。「見える化」によって、部屋ごとの電気量の日々変化などもわかるので、突発的な増減などの際には、使用方法を見直すことで節電効果も大きいのが利点の一つです。
また、蓄電池に安い時間帯の電気や自家発電した電気を蓄え、料金の高い電気を買わなくて済むようにする、といった制御もHEMSは自動で行います。さらに、ガスや水道なども組み込んだ管理も実現する予定です。家庭全体、さらには地域全体ともつなげて、包括的に最も効率的なエネルギー供給・使用のための「自動制御」が期待されています。

 

「見える化」の普及と将来図

 

大きな省エネ・節電効果が見込める「見える化」ですが、普及はなかなか進んでいません。大きな理由として、HEMSの通信規格であるECHONET Lightに対応した家電がまだ少ない点や、導入時にかかる機器代や工事費が決して安くない点があります。
ただし、今後は新築や改築などに際して、住宅メーカーなども積極的にHEMS対応を進めるでしょうし、補助金なども拡充があるかもしれません。また、国では今、消費エネルギーを差し引きゼロにする住宅ZEHの実現・普及にも力を注いでいます。太陽光パネルなどで発電してCO2排出を抑制した、環境にも配慮した住宅ですが、このシステムの中枢もHEMSです。
「見える化」の将来はまだまだ未知数ですが、より大きな省エネを可能にする切り札となることは、間違いがないようです。

 

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