電力自由化とは

電力自由化とは

発送電分離による恩恵ってどんなこと?

公開日:2016.08.30
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発送電分離による恩恵ってどんなこと?
2016年に電力小売りの全面自由化がはじまり、2020年までには発送電分離が予定されています。 発送電分離は電力自由化のゴールです。 その恩恵はどのようなものなのでしょうか。

 

2016年4月、「電力小売りの『全面』自由化」がはじまり、一般家庭でも自由に電力会社を選べることになり「電力自由化」という言葉が多く聞かれます。この「電力自由化」ですが、実は、発電・送配電・小売りの3つが自由化されることで完成します。
ご存知のように「発電の自由化」はすでに実施され、多くの新電力・PPSが事業を開始しました。小売りについても、公共施設や大手百貨店など大口の電気利用者に対する「電力小売りの自由化」はすでに始まっています。東京電力や関西電力など既存の大手電気事業者は、地域の枠を越えて他地域の施設や工場に電気の販売を開始しました。また、市町村などが一部の施設で使用する電気の購入先を新電力・PPSに切り替えて経費削減につながった、という話もニュースなどでよく見かけます。
「発送電分離」は、発電・送配電・小売りのすべてを一括して行っていた既存の電気事業者から送配電網を分離することであり、これが一連の「電力自由化」のゴールとなります。

 

「発送電分離」の価格面での恩恵~電気料金は安くなる?

 

「発送電分離」は2020年4月までに実施される予定です。「送配電の自由」は文字通りには自由に送配電網を築いて事業を行えることですが、現実的には、広い地域に跨がって土地を確保し新しく送配電網を作り、国の事業許可を得ることはかなり困難です。ですから、既存の大手電力事業者から切り離された送配電部門が別組織となり「送配電の自由」を担います。元の会社にも他地域の大手電力業者にも新電力・PPSにも、原則として同じ条件で送配電網を提供することになります。
2016年4月の電力小売り完全自由化で、すでに価格差は生まれていますが、さらに送配電網利用条件の均一化が加わります。中立的で公平、運用や投資の方針と実践について透明性の高い送配電事業が実現するはずです。各発電・小売業者間には自社の電力を売るための競争にも変化が生まれ、提供するサービスの差別化を図ることで、全体として、電気料金の値下がりが見込まれています。

 

電気料金の安さだけが「発送電分離」の恩恵?

 

「発送電分離」実施で期待されるのがサービスの多様化です。すでに「電気+ガス」「電気+携帯電話料金」「電気+住宅」などなどさまざまなセット販売が実施されていますが、ほかにも多様で幅広いサービス戦略が生まれるでしょう。
また、注目されているのが、太陽や風力など再生可能エネルギー使用電力の小売りです。今のところ、安定して発電するのが難しく割高な電力という評価もありますが、地球環境のために敢えて選ぶ、という選択肢が考えられます。また、技術革新などで値段が抑えられれば、少し高い程度ならば再生可能エネルギー由来がいい、という人も出てくるかもしれません。そうなれば、個人的にはメリットと言えなくても地球環境全体として恩恵を得た、と考えることもできるのではないでしょうか。

 

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