電力自由化とは

電力自由化とは

電力システム改革の第三段階、発送電分離が与えるメリットとは

公開日:2016.08.17
facebookでシェア twitterでつぶやく
電力システム改革の第三段階、発送電分離が与えるメリットとは
2016年4月の電力自由化に続き、2020年4月には発送電分離が行われる予定です。これによって新規事業者は送電に掛かるコストを抑える事が出来る為、更に安い電気料金で消費者に電気を提供出来る可能性があります。発送電分離は、単一電力事業者からの脱却に加え、消費者にとっても値下げというメリットが期待されています。

 

2011年3月に発生した東日本大震災によって福島第一発電所も大事故を起こしました。
それによって、東日本への電力供給が一時的に不安定になり、各家庭や企業への節電呼び掛けや、決められた時間に対象地域が電気使用不可になる計画停電等を余儀なくされました。
この災害をきっかけに、電力事業のあり方と体制の様々な問題が浮き彫りになり、政府は電力システム改革を三段階に分けて実践する事を決めました。
第一段階が電力広域的運営推進機関を設置し、異なる地域同士でも電力供給をスムーズに行えるようにし、第二段階が小口契約者向けの電力小売り自由化によって、一定事業者のみの電力独占体制の改善と、それによって生まれる事業者間競争からの経済活性化への期待がされます。
そして最終段階の発送電分離が行われる事により、完全な電力自由化がされます。

 

発送電分離によって更に自由に

 

第二段階である電力小売り自由化は、大手企業が次々と電力事業への新規参入を表明したり、適切な料金プランや電力事業者を選択し、契約する事によって家庭や企業の電気料金が引き下げ出来るという期待もあって注目を集め、今では電力自由化という言葉もメジャーになりました。
しかし、第二段階の時点では電力販売の上では自由化が行われますが、新規事業者は既存の電力会社が持つ送電線を利用して、電力提供を行う事になります。
その為、新規事業者は既存の電力会社に対して電気を送る設備の使用に関しての費用や小売料金を支払わなければいけない為、限られた価格帯の枠の中で電力販売価格を定めなければいけません。
けれども、2020年4月に実施予定の発送電分離によってこの支払うべき費用が無くなり、新規事業者はもっと電気料金を下げて売る事が出来るようになります。

 

家庭に対するメリットも

 

新規事業者が、送電に掛かる費用をカット出来る事に寄って、電力の小売価格を引き下げる事は、電気使用契約者に提供する料金プランを更に引き下げられる可能性が高いです。
その為、契約対象である家庭や事業者にとってもこれは大きなメリットがあります。
また、政府が第二段階と第三段階の改革の時期を同時にせず年数を置いたのは、電力自由化を行ってすぐに超低価格の電気料金プランを提供する企業が出て、電気市場の価格崩壊等の混乱を防止する為です。
その為、電気小売り自由化対象の消費者は、自由化開始後も発送電分離に関した更に値下げしたプランの提供や、更に多くの新規参入事業者の登場等が期待される為、各企業や市場の動向に注視する必要があります。

 

01電力システム改